東京都障害者支援ITセンター

東京都障害者支援ITセンターに行ってきました。
お話の中で最も強調されていたのがやはりいつもBOSSに言われていた
htmlが「いかに構造化されているか」でした。

  • 特に視覚障害者はそのページにどんな情報があるか全体像を把握したい
  • 適切なマークアップ特に<h>は重要 ← 読み上げソフトはhtmlとの親和性が強いので<h>を拾うことができる

※ログイン部分、新着情報など行きたい場所に<h>がついているかが重要

  • ショートカットキーは重要(リンク部分はTabキー移動など健常者でも便利なキーは活用すべき)

読み上げソフトに対応したhtmlガイダンス例
1)ジャンプ機能 (http://www.asahi.com/ なども対応)

先頭に入れるべきガイダンス
<div id="subnav">
<a href="#honbun">
<img src="900image/spacer.gif" 
alt="ナビゲーションを飛ばして本文へジャンプ"
 width="1" height="1" class="navskip" />
</a>

2)代替ページ(クリッカブルなページなどは読み上げ用に別ページを作成)
例:読み上げ用ページ 目次
マクドナルドのトップページは読み上げ情報が全くない
3)テーブルsummaryや画像のalt情報は重要(これがないとなにがなんだかわかりません)

OSレベルの操作を読み上げるスクリーンリーダーやhtmlを読み上げるホームページリーダー、メールを読み上げるメールリーダー、スキャナーで本などを読みこんで音声に変換してくれるソフトなど障害者向けソフトはマーケットが小さいのでIBMもバージョンUP予定なしです。やはりWindowsのバージョンUPごとに対応するのは企業としてしんどいようです。高知システムのソフトがかなり普及しているようですがやはり高価です。

市区町村によっては障害者支援として生活用品と認められれば福祉課で補助がでることもあるようです。

高価はソフトが多い中、シェアウエアで人気のMMメールはいいですね。これからは障害者向けというより健常者も便利というユニバーサル的なソフトが生き残っていくようです。

テキストを音声に変換するソフトなどは健常者にも便利なのでよみ切れない書類など音声ファイルにして通勤時に聞くという使い方もあります。勉強手段の一つとして有効な感じがします。

青空文庫は大変人気のあるサイトだそうです。

電子図書に力を入れているgoogleは無償OSを提供し始めました。(2009年7月9日報道)今後はもっともっと便利になるのではないかと期待が膨らみます。skypeも読み上げ機能を意識してきたようでskype連携ソフトもありました。

視覚障害者の方がしみじみおっしゃっていた言葉を思い出します。
「パソコンがないと生きていけない」
彼女は全国どこでも一人で移動します。仕事をし、自立して一人暮らしをしています。
一方で障害者の方の中でも情報格差が広がっているのも事実です。

しかしながら、使えば世界が広がるインターネットの世界。
その可能性にまた少しわくわくとした気持ちになりました。